9月26日のアメリカ競馬(2)ケンタッキー、メリーランド編

土曜日のBCトライアルのもう一つの大舞台であるカリフォルニアに向かう前に、今年のBCの舞台となるケンタッキー州と、メリーランド州にも立ち寄って行くことにしましょう。

ケンタッキー州のチャーチル・ダウンズ競馬場ではG戦が2鞍。先ずアック・アック・ハンデキャップ Ack Ack H (GⅢ、3歳上、8ハロン)は7頭が出走し、前走7ハロンのフォアゴ・ステークス(GⅠ)で人気薄ながら3着に大健闘したヴィヴァ・マヨルカ Viva Majorca がイーヴンの1番人気。
レースは6番人気(25対1)のローマン・アンブライドル Roman Unbridled が逃げ、これを2番手で追走した最低人気(32対1)のハット・オブ・ジャックス Hat of Jacks が捉えて直線に向いた所で、4番手から進出した2番人気(5対2)のタピチュア Tapiture が外から交わし、前半最後方待機していたヴィヴァ・マヨルカの更に外からの追い込みを半馬身差制しての優勝。4馬身差でハット・オブ・ジャックスが3着でした。
スティーヴン・アスムッセン厩舎、リカルド・サンタナ騎乗のタピチュアは、去年のBCダート・マイルで2着したものの、6連敗中。特に前走コーンハスカー・ハンデ(GⅢ)では8着と惨敗していたことで人気を落としていました。連敗に終止を打ち、これが5つ目のG戦勝利で復活し、今年もBCダート・マイルが視野に入ってきました。

続いてジェファーソン・カップ・ステークス Jefferson Cup S (芝GⅢ、3歳、8ハロン)。2頭が取り消して9頭立て。前走カンタベリー・ダウンズで一般ステークス(ミスティック・レイク・ダービー)に勝ったナン・ザ・レス Nun the Less が2対1の1番人気。
レースは7番人気(12対1)のウォッチユアオウンボバー Watchyourownbobber が快調に逃げましたが、前半は最後方で待機したジョイント3番人気(5対1)のサハム Saham が直線で外から一気に伸び、逃げるウォッチユアオウンボバーを4分の3馬身捉えて優勝。1馬身4分の1差で3番手追走の5番人気(6対1)ウェイワード・キッテン Wayward Kitten が3着に粘りました。人気のナン・ザ・レスは後方3番手に控えましたが、伸びず7着敗退。
ブレンダン・ウォルシュ厩舎、ジョセフ・ロッコ騎乗のサハムは、これがG戦初勝利。2走前にパークス・レーシングで一般ステークス(クラウド・ブリーザー・ハンデ)に勝っており、ステークスは4戦2勝となります。

次いでメリーランド州のローレル・パーク競馬場に行きましょう。コモンウェルス・オークス Commonwealth Oaks (芝GⅢ、3歳牝、9ハロン)は今年からG戦に格付けされた一戦で、先週のダービー、カップ、に続き久し振りにこの競馬場の芝コースで行われることになったレースです。以前はヴァージニア・オークスと呼ばれていたそうですで、全馬の最終オッズは判りませんが、ザルコヴァ Zarkhova という馬が8対5の1番人気だった由。
25対1の伏兵ハート・オブ・ミッドウェイ Heart of Midway の逃げを3番手で追走した2番人気(2対1)のオナス Onus が直線で弾けると、7対1のローラ・ボー Lola Beaux に4馬身半差を付ける圧勝。ハナ差で5対1のストーミー・レガッタ Stormy Regatta が3着に入り、ザルコヴァは見せ場無く8着に敗退しています。
クロード・マゴーヒー厩舎、フォレスト・ボイス騎乗のオナスは、4戦目に8馬身差で初勝利を挙げ、続くローレルの芝アローワンス戦では同コースのコースレコードを更新し、2着以下に10馬身半差を付ける圧勝で、ステークス・デビューを3連勝で飾りました。

 

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